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●体操の10点は、こういう仕組みになっている!●

まず、体操は10点満点で採点されるのはご存知でしょう!その10点も単純に10
点から減点されていくものではなく、男女で違いますがいくつかのパートが合
わさって10点になります。そのパートとは・・・?

男子・・・難度要求 2.8、要求グループ 1.0、加点 1.2、実施 5.0
女子・・・価値部分 2.8、特別要求   1.0、加点 1.2、実施 5.0

※女子の方は、2002年5月より変更されてます。

これらを合計すると10点になりますね(^o^)丿下記の説明にある通り、その演技
の構成を見て、実施の5.0も合わせて、その演技の価値点が決定されます。その
価値点のことを演技価値点「スタートバリュー(SV)」といいます。

これらの意味はどういうものかというと・・・

○男子・難度要求/女子・価値部分

体操にはA、B、C、D、E、スーパーEという難度があります。A難度は0.1、B難度
は0.3、C難度と点数があります。そして、それらを組み合わせて一つの演技と
なるわけですが、その組み合わせ方はルールによって決められてます。それが
このパートなのですが、男女共に4つのA難度、3つのB難度、3つのC難度が要求
されてます。加点部分を無視すれば、基本的に要求されている難度はD難度以上
はないということになります。

D難度以上の技に関しては、A、B、Cで足りない部分を補うことができます。

選手によってはC難度部分やB難度部分が足りない選手がいるかもしれませんが、
D難度以上の技があれば、それぞれ補って、このパートの減点がないようになっ
てます。

○男子・要求グループ/女子・特別要求

難度以外に、「こういう技、こういう組み合わせをしてください」という指示
があるのがこの部分です。「どうしてみんなこんな意味のないようなことをし
ているの?」という疑問を感じる部分は実はこのルールなんです。「意味のな
い」ってのは語弊があるかもしれませんが^^;、加点を目指して構成しきている
中、特に加点が取れないのに、構成に入れている技はこの要求を満たす為とい
うことです。この部分が分かると、「あ、この選手は特別要求を満たしながら
加点も取っている!」などの発見がありますよ(^o^)丿。

○加点

いわずとしれた、今のルールの最大のテーマですね。男女共1.2もあり、これを
フルに満たさないと10点にはなりません。そして、この加点が演技価値点「ス
タートバリュー(SV)」を決定する重大なポイントなのです。

まず、加点対象は、D難度以上の技です。D難度は0.1、E難度は0.2、スーパーE
難度は0.3(男子ゆかの単発のスーパーEは0.4)という加点が取れます。しかし
これだけでは例えばE難度だけでも6つやらないと1.2の加点が取れません。

そこで、男女共にシリーズ加点があります。男子はシンプルですが、女子は種
目により複雑なので、このシリーズ加点はそれぞれの種目で説明します。男子
のみ説明しておくと、D+Dだと0.1の加点、E+D、D+E、E+E(スーパーEはEに準じ
ます)だと0.2の加点がもらえます。加点部分も覚えておくと、スタートバリュ
ーの計算はもっと楽しくなります!

○実施

上記の三つのパートは、大きな大会ではA審判と呼ばれる演技価値点を計算する
審判により採点されます。A審判の方がより知識があって、経験がないと大変と
いうのはよくおわかり頂けたと思います。そして、それ以外の審判によって採
点されるのは実施部分です。実施部分の採点をする審判をB審判といいます。

5.0の範囲で減点がされますが、もし高難度の技をしても、失敗すると、この実
施部分の減点を受けるのみならず、その高難度の価値も認められないことがあ
ります。例えば、足から着地しないといけない技で、足をつかずにお尻や背中
から着地すると、その技は認められません。跳馬だと、0点になってしまいます。

B審判も非常に微妙な採点が続きます。見る角度や、一人一人の感性により、そ
の減点の幅が変わります。ですので、客観的に採点をしないと、自国に甘いな
ど、批判を受ける採点になってしまいます。

ちなみに、大会の規模によってA審判とB審判の人数が違いますが、アナハイム
では主任審判一人、A審判二人(うち一人は副主任審判)、B審判六人という構
成になると思います。テレビで、どの国の審判が何点という表示が出れば、B審
判の点数(SVから実施減点を引いた点数)であると思って下さい。