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種目別決勝は、男女同時進行ではない形式で行われ、じっくりと、そして落ち着いて観戦することが出来た。それぞれの演技に関する感想を述べていくこととする。

<<男子・ゆか>>

イポリト(ブラジル)・・・1本目のシリーズが後方一回半+前方一回+前方二回ひねりということで、C+C+Dで、難度も上がってE+E扱いになり、ここで一気に0.6の加点を獲得。連続系で持ってくる選手で決勝に残るほどの選手は、こういうところでアピールしてくる。しかし、タンブリング以外は加点がなく、SV10点で9.662からスタートした。いきなりこの点なので、昨日までの点数の流れよりも随分甘くなったなと感じた。

ン・シュワイ(マレーシア)・・・マレーシア史上初の種目別決勝進出(のはず)。昨年から注目されていた彼だが、少し甘さが見えた。1本目の二回半+前宙+前宙転、二本目の後方一回半+前方一回+前方一回半+大きなジャンプから腹臥へと、ここまではよかったが、フェドルチェンコのところがもしかしたら回転不足であったかもしれず、アラビアン宙返りも後ろ一歩に下がり、SVが9.9となって、9.475に留まった。

ビフロフ(ラトビア)・・・ネモフに代わって登場したが、特に大きなミスこそないが、逆にこれといって特筆する技もなければ、豪快なさばきでもないので(特にロシアン360度はかなり盛り下がってしまった)、9.612に留まった(SV10)。

シューフェルト(カナダ)・・・1本目がテンポ+後方一回半+前方一回+前方一回半という四つの宙返りの組み合わせに、二本目も後方二回半から伸身前宙そして、最後に前宙転まで繋げるという、他とは一味違った組み合わせを行い、繋ぎ技である部分も、エンドー一回ひねり(後転跳びから伏せる技で一回ひねり)、そして伸身アラビアンから一回ひねり伏せもきれいに繋げ、最後も新月面と、見ていてとても面白いものを感じ、SV10点で、9.737を出した。

ドラグレスク(ルーマニア)・・・1本目の伸身月面からの前宙伏せは相変わらずきちんと捌いてきたが、ポイントは二本目。団体決勝では完全にミスをしたが、今回は、前方二回+伸身前宙+前方一回半までしっかりひねってきて、残りはラストの着地し代価と思われたがが、三本目に行ったテンボ+後方一回半+前方一回ひねりで、やや突っ張った着地となり、これが減点されて、9.662となって、シューフェルトに届かず。

ポール・ハム(アメリカ)・・・構成が豪快であるので、比較的評価を受けている彼だが、この種目別ではどうか。しかし、彼は個人総合優勝で完全に勢いに乗っていたようだ。1本目の伸身新月面こそ一歩後ろに動いてしまったが、その後はバランス以外、他の要求グループで全て加点を取ってきて、最後の伸身ダブルも決まって9.762を出した。

ヨフチェフ(ブルガリア)・・・果たしてポール・ハムを上回るか?!最初の後方一回半+前方一回+前宙転は特に問題なく、そして特に目立ったものではなかったが、二本目のテンポから伸身トーマス(後ろ跳び一回半ひねり前方宙返り転)で大いに沸かせ、シュピンデル倒立+ゴゴラーゼ+フェドルチェンコと、この部分でここまで加点を取る選手は初めてで、観客はハムの演技以上に喜んでいた。しかし・・・調子がよすぎてテンポが速くなっていたのか、最終タンブリングの前のコーナーで時間を確認する為にちらっとスコアボード上にある時間を見ていた。最後の伸身月面は一歩前に出たが、観衆はチャンピオンは彼でもおかしくはないというのを感じていた。そして得点は9.762。ハムと同点であった。

ガル(ハンガリー)・・・二本目の前方二回+前方宙返り+前宙転がギリギリラインオーバーせずに済んだが、このあたりの実施減点や、最後も二回ひねりとしてしまい、どうしても先の二人の後では見劣りがするのか、9.487に留まった。

これで、最初の種目から同点優勝ということになった。甲乙つけがたいのは分かるが、二人の演技構成が違うところを考えると、どちらかに軍配を上げてほしかった気がする。

<<女子・跳馬>>

シャコン(フランス)・・・1本目ツカハラ二回ひねり。後ろに一歩下がったが、ひねりは不足することなく、もうすこし締めや美しさがほしいところ。SV9.9で9.437を出す。二本目は前転跳び前方一回半ひねり。横に一歩出てしまい、やや不安定な印象を与え、SV9.8で9.175をマーク。平均9.306。

ロス(ルーマニア)・・・場内アナウンスで「スロ」と紹介されてしまった彼女だが、最初のユルチェンコ二回ひねりはまずまずだったが、足割れが見られ、SV9.8で9.375。二本目はツカハラ二回ひねりだが、膝の曲がりがあり9.262に留まった。平均9.324。

ゴンサレス(キューバ)・・・昨日の個人総合で高得点を出していたが、一本目ユルチェンコ一回半ひねりは着地までかなり余裕がある、そして姿勢欠点も少ない見事なものであったが、SV9.7で、9.350に留まった。日本目はツカハラ一回半ひねりだが、着地が低く、しりもち寸前となり、9.2(SV9.8)となった。平均9.275。

カン・ユンミ(北朝鮮)・・・今大会、唯一10点の価値点をもっている選手。そのユルチェンコ二回半ひねりはやや横に一歩出たが、ラインは出ておらず、かなり評価してほしかったが、9.575に留まった。二本目のルコーニ伸身も、やはり着手の部分のひねりが正確に行われないと点が出ないのか、9.312に留まった。平均9.443。

クバシャ(ウクライナ)・・・ユルチェンコ一回半ひねりはまずまずだったが、9.237。そして二本目。お得意の前転跳び前方伸身一回ひねりだが、着地でほぼしりもち状態となり、8.825に留まり、9.031の平均となってしまった。

チュソビチナ(ウズベキスタン)・・・アメリカ勢が出場しない中、アメリカのファンの注目が一気に彼女に集まった。紹介の段階で大きな声援を受け、演技も1本目、前転跳び前方伸身一回半ひねりと、SVを9.9に上げて、勝負に出てきた。そして着地も大きく乱れず、9.500とした。足割れ部分がどの程度引かれるか気になったが、審判も多少甘かったかもしれない。そして二本目。ツカハラ一回半ひねりはほぼ着地も止まり、9.462として、平均9.481でトップに立った。

ブロワ(ロシア)・・・チュソビチナに挑戦するロシア勢の一人だが、1本目のユルチェンコ二回ひねりは着地を後ろ一歩に留めたにもかかわらず、9.387に留まった。二本目は、シドニー五輪でラドゥカンが発表した伸身ポドコパエワだが、全体的にやや姿勢欠点があり、9.325に留まった。

ザモロドチコワ(ロシア)・・・ユルチェンコ二回ひねり、ツカハラ二回ひねりと、シドニー五輪の優勝の演技と同じ技であったが、着地が二本とも非常にきれいで、完全に止まってはいないが、減点をあまり見せなかった。1本目で9.450、二本目で9.437として、平均9.443を出して、北朝鮮のカンと並んで二位に入った。

どちらかというと、北朝鮮のカン選手にはもう少し点を上げてほしかった。10点の価値点というのを、女子に関してはあまり評価していないのが寂しいところであった。

<<男子・あん馬>>

騰海濱(中国)・・・非常に美しい演技。構成は中国選手に多く見られるものであったが(Eコンバイン、720度ロシアン、マジャール移動、シバド移動、Eフロップ)、コンバイン部分でもロシアンで足が開くこともなく、旋回の質もよく、まず9.762(SV10)を出した。一人目、しかも、後ろにウルジカと肖欽がいる中、この得点は少しで過ぎのような気がしたが、それだけ質を高く評価したのであろう。

カシミール(フランス)・・・メリーゴーランドの部分で早くも乱れて、そして、ロシアンの後、旋回に入ったところでバランスが乱れて足が馬にあたり完全に乱れた。SVは10点をキープしたが、9.150に留まった。

ウルジカ(ルーマニア)・・・連覇を続ける彼だが、果たして今回はどうか。特に団体決勝でミスをしているので、決して油断はできなかったが、Eコンバインで足が乱れて減点個所を作ってしまった。その後のシュピンデルでは場内を湧かせたが、SV10点ではあったが、9.650としてしまった。

クリュコフ(ロシア)・・・Dコンバインで足割れがあり、その後は両ポメルでのロシアンやモギルニ移動など、オリジナル性があったものの、質としては騰海濱に届かず、9.725とした(SV10)。

鹿島(日本)・・・ウルジカの落下により、金メダルをも狙える状態となった。特に後に演技する肖欽も、団体決勝で落下しているので、ここで決めてプレッシャーを与えたいところ。そして、今日はシュピンデルから始まる質の高い旋回は場内を味方につけ、コンバインもEコンバインにして、勝負に出た。そして見事に成功し、マジャール移動、シバド移動、そしてEフロップから降りも完全に決まり、本人のほっとしたっ表情がダイナビジョンに大きく写り、出来のよさを感じさせた。そして得点は9.762。これまで正当な評価を受けずに苦しみつづけた日本体操がようやく認められた瞬間であった。騰海濱と同点ではあったが、見事にトップに立った。やはり昨年の世界選手権のメダルは本人のみならず、審判にも影響していたのかもしれない。

イワンコフ(ロシア)・・・SVが10点と表示されていたものの、Dコンバインなど、乱れたところがあり9.575に留まった。

肖欽(中国)・・・Eコンバイン、ウゴーニャンまでさすがの演技であったが、今日はロシアン720度で落下。一番得意な部分であると思っていただけに、かなり驚いた。そして、彼は今回、並み居るライバルたちを負かしてメンバー入りしたのもこの種目での期待であったが為に、本人のみならず、関係者にも相当ショックであっただろう。得点は9.350、SVも10点と、それでも評価は高かったが、優勝争いから脱落。そして、この段階で鹿島の金メダルの獲得が濃厚となり、見ていた私も観客席で「取れた!」と喜び、アメリカ人の方々からもおめでとうと言われてしまった。しかし、まだ一人いるのを忘れていた・・・。

スチウ(ルーマニア)・・・マジャール、シバド、Eコンバイン、Eフロップと、加点は確実に取っていたが、片ポメル上での演技で見ていてかなりギリギリで回っているなぁと感じたのは気のせいか・・・?演技自体にはミスがなかったが、やはり現在トップの二人とは差を感じた。そして得点を待つ・・・9.712。ギリギリではあったが、これで鹿島が優勝決定となった。

日本選手は、体操ニッポン黄金時代でもあん馬だけは金メダルを取れなかったが、これで史上初のあん馬での金メダル獲得。そして、20年ぶりの世界選手権金メダルとなった。

トゥエドル(イギリス)・・・今大会、ペトロフスキとファン・デ・ルールが怪我で欠場。ホルキナは決勝に残れず、クーペッツは予選の後にアキレス腱切断と、世界選手権とワールドカップのメダリストがほとんどいない中、唯一のビッグネームとなった彼女だが、最初の演技者でのびのびと演技を行った。車輪一回半ひねりからの片手軸の大逆手車輪一回ひねも見事だったが、その後、大逆手車輪一回ひねり+大逆手車輪半ひねり+低棒飛び越し半ひねり倒立+振り跳びまで、加点要素の部分をこれでもかと続け、最後の月面も完全に止めて、抜群の出来となった。得点は9.512。これではまだまだ後の選手にチャンスを与えてしまう結果となった。

クラスニンスカ(ウクライナ)・・・閉脚のシュタルダーが得意で、合計三つ入っている構成。しかし、閉脚シュタルダー半ひねり+大逆手車輪半ひねり+トカチェフのところで落下。SVが9.8となり、8.875に留まった。

ピョン・クワンスン(北朝鮮)・・・技自体は非常に多い選手だが、倒立のときに腰が取れてしまっているのが気になる選手でもある。それは今回も見られ、け上がり振り上げ倒立の度にそれが目立った。片手軸の大逆手車輪一回ひねりから閉脚イエーガー、車輪一回半ひねりからエジョワは決まったが、SV10点で、9.500に留まった。これで、審判は技だけでは点を出さない傾向であると実感した。

リン・リ(中国)・・・全て通れば、質の高い演技を行う中国選手だけに期待されたが、演技自体は乱れが出た。団体決勝と同様、低棒倒立移行で戻ってしまい、こうなるとこういう構成なのかとも思えたが、少なくとも私にはそうは見えなかった(真横から見ているのでよく分かったつもり)。その後、特に大きなミスは出なかったが、SVは9.9に留まり、9.350となった。

ヴァイス(アメリカ)・・・アメリカ選手の中で比較的線の美しさを出す選手。シュタルダー半ひねりから大逆手になり、大逆手車輪一回ひねり、大逆手車輪、片手軸の大逆手車輪一回ひねりからイエーガーと続け、内向きに車輪一回ひねりから低棒飛び越し半ひねり倒立+振り跳びと加点を続け、最後の前方二回宙返りも着地をまとめて、何と9.612を出した(SV10点)。トゥエドルと比べるとやはり美しさがあったのか、トップの点が出たようだ。

ヤロツカ(ウクライナ)・・・大逆手エンドー(D難度)、大逆手エンドー一回ひねり(E難度)を組み合わせてきたが、低棒でのシュタルダー+シュタルダー振り出し高棒移行(正式名称ではありません)の後、高棒でけ上がりに入ったときに停滞。SVには影響せず10点としたが、9.300に留まった。

ファン・イェ(中国)・・・車輪半ひねりから大逆手エンドー+片手軸の大逆手車輪一回ひねりを繋げて、そして、大逆手車輪から大逆手エンドーを入れたが落下。その後の低棒のシュタルダー系もかなり雑になって、技を急ぎすぎている印象となり、SVが9.50まで下がり、8.525に留まった。

メメル(アメリカ)・・・昨日、SVが10点に評価されなかった彼女だが、今回はどうか。最初のヒンドルフはやや足先に問題がある印象であるが、E難度であの迫力を出してくれると、そこまで目立ったものではなかった。その後、低棒上でシュタルダー半ひねり+シュタルダー一回ひねりも見事で、いよいよラストのシリーズ。女子には珍しい(チュソビチナが行っているが)アドラーを入れ、倒立にはめるとD難度だが見事にはめて、そしてそこから前方二回宙返りも一歩前に出たが問題なく、果たして審判は彼女をどこに位置付けるかと思っていたが、ヴァイスと同点の9.612を出した。

男子ゆか同様、美しさのヴァイスと豪快&トリッキーなメメルを同点としたものであったが、やはり同点優勝は少し残念な気がした。

<<男子・つり輪>>

モランディ(イタリア)・・・振り上がり中水平+ナカヤマ+引き上げ中水平+アザリアン。この部分のみで加点を稼いだわけだが、実施には問題は特になかった。しかし、個人的には9.600で留めてほしかった演技だが(日本選手の有無に関わらず)、SV10点で9.700が出た。アメリカの観衆の中にも「これは高い」と言う声が出た。

コッポリーノ(イタリア)・・・け上がり中水平+引き上げて十字倒立+十字倒立から中水平+ナカヤマ、振り上がり上水平。どちからかというとこちらの方が特徴的な構成でいいと思われたが、いずれにしても9.7は・・・しかし、さっきの選手であれならば少し上になる程度にしてほしいなと思っていたら、9.700と同点になった。イタリア勢が偶然並んだのだが、観衆の中にはかなり不満の意思を示していた人もいた。

ベニー(フランス)・・・振り上がり中水平+アザリアン+引き上げ中水平+ナカヤマ、そして伸身ダブル。まずモランディと同様、比較的多い構成であったが、力不足の印象を受け、SVは10点であったが9.600となった。

ヨフチェフ(ブルガリア)・・・ゆかの金メダルで気をよくしている状態で臨んだが、とにかく格の違いを見せた。ホンマ十字懸垂+引き上げて十字倒立SE!)+降ろして中水平+ナカヤマ+中水平・・・これでもかという構成で観客は大いに喜んだ。最後もいつもどおり攻めてきて、伸身月面宙返り。さすがに王者の貫禄で9.787を出した。しかし、イタリアの選手に9.7ならば、9.8以上でもよかった気がする。

山田(日本)・・・冨田、鹿島、塚原といったトップ3以外で唯一団体決勝、そして種目別決勝に残った彼であるが、団体決勝のプレッシャーに打ち勝った後、本人も気合が入っていたようだ。振り上がり中水平+引き上げて上水平・・・そしてその後のアザリアンで、他の選手にはなかったじっくりと見せる動きで行った。アメリカの観客はこれに非常に喜んでいて、反応を示してくれていた。そしてけ上がり中水平+ナカヤマで加点を取って、この段階で観客を味方につけたといっていい。降りの伸身ダブルは見事に止まり、少なくとも私の周りの誰もが「イタリアより上」と思っていた。しかし、得点は9.687に留まった。得点が表示されると、場内からブーイングが僅かながらに出た。もしかしたらアザリアンの部分のリズムが、審判側にはあまりいい印象ではなかったのか??しかし、この段階でメダルが無理になったのがわかっても、全く話したことのない、遠く離れた関係者らしきかたがたが口々に「日本選手のほうが二位だ」ということを言っていて、少なくとも、彼が五輪に無事出てきたら、今度は評価が変わるかも・・・と思えた。

ガトソン(アメリカ)・・・非常に力強い表現を感じる彼だが、今日は違った。中水平の位置も今までより高かった印象で、後ろ振り上がり倒立も大きくゆれ、オニールの後の収めも悪かった印象であった。得点は9.662.序列で言えば妥当なところだが、得点差があまりないのが気になった。

ウィルソン(アメリカ)・・・正面水平経過中水平+ナカヤマ、そして振り上がり中水平+アザリアンといったところで加点があったが、ガトソン同様、決めの部分で問題があり、9.675に留まった。

タンバコス(ギリシャ)・・・ツォラキディス、マラスと、期待の選手たちが種目別決勝進出を逃す中、ギリシャ唯一のメダルのチャンスを担ったが、期待に応えた。け上がり中水平+引き上げて十字倒立、そしてオリジナルの前振り上がりからの中水平、振り上がり十字倒立を決めて、さて、最後の着地で順位が決まる、と思われたが、伸身ダブルで一歩前に動いてしまい、これで二位かなと思われた。しかし、得点は9.787とヨフチェフと同点の一位。

甲乙つけがたい争いとなると、減点がはっきりしたところで差をつければいいと思うが、着地のところでヨフチェフは止まったのに対し、タンバコスは動いた・・・この差を審判は見なかった。アメリカの観衆の中には、山田に対する点への同情と同時に、タンバコスへの採点に対する疑問の声が出た。
※こうしてレポートの為に、本物のシンボルではないが、自分なりに考えたシンボルで技を控えているのだが、そろそろそういうことをしていることが周りに知れ渡り、今日は、隣の方と一緒に、得点予想をした。女子はほとんど当たっていたが、男子は予想から外れたのが多かった。しかし、こちらの人は、体操が本当に好きである。日本ではこんなことはまずないと思う。そして、鹿島の金メダルの後、前に座っていた男性の方から「私が選手だった35年前は日本が一番強かったよ」と声をかけてくださり、いろいろな方からおめでとうといってもらえたのが嬉しかった。