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情報間違いのお詫び(1/27)
先日、関係者の方よりご指摘を受け、このレポートの何点かが誤りがあったことが判明しました。当初より、女子ゆかの主審の国がはっきりしなかったのですが、ご指摘の中で北朝鮮の方であったことが分かりました。今回、このページは英語版にはしてなかったのですが、どういう訳か、海外でこのページが翻訳された情報が流れ、そして中国サイドにも伝わり、事実と食い違う部分は修正の必要があるということになりました。まだまだ修正箇所はあるかもしれませんが、とりあえず、頂いた情報で修正させて頂きました。また、それに伴い、一部自分の意見の書かれたところも修正・削除が必要となりました。修正箇所は、とりあえず、打消し線にて元の分を残し、赤文字で修正してます。削除箇所も打消し線にしてます。

ただ、一つご理解いただきたいのは、このページはあくまで「個人が個人として分かる範囲で書いた」ものですので、全てが正しいというものではありません。客観的な事実に、個人の意見が加わった性質になるものは十分ご理解ください。また、このレポートが大きな影響力を持ってしまったことは、ある意味でGYMFANというサイトそのものの影響力を実感させられた結果にもなりました。幸か不幸か、今後、自分の意見を述べるのもためらうことにもなりかねないのですが、私の信念として、ある程度正しいと思ったことは自分の意見ははっきりと述べていくつもりです。また、はっきりとしない事実はその旨を明記します(今回も主審の国籍に関してははっきりしないということを一応書いてましたが・・・)。

以上、皆様に誤解、混乱を生じさせたことを深くお詫びします。
GYMFAN管理人

テレビで競技の様子は全てご覧いただけるものと信じて、今日は女子ゆかの採点の一部始終を語りたい。テレビでは恐らくこの様子は伝わってないと思うので。

女子ゆかの採点問題
今日の女子ゆかの結果はチュソビチナと張楠が同点で優勝。三位には韓国のキム・ジヨンが入った。このゆかが女子の採点の中で一番の問題と思われた。

その一・・・パク・ジュンヒェの採点
まず最初の問題。それは四位に入った韓国のパク・ジュンヒェの演技に対する採点だ。その前の大島の演技がほぼノーミスの素晴らしい演技で、その後、左ひざを氷で冷やしていたのを見ると、本当によくやったと心から拍手を送った。得点は8.925であったのだが、一人目の演技と考えるとこんなもんかなと思った。しかし、その次のパク・ジュンヒェは、二本目の三回ひねりが二回半に近いくらいのひねり不足、体操系のジャンプでひねりの軸ぶれやひねりきりの問題、そして、最後の屈身ダブルはもう少しで手をつくという非常に低い着地で、全体的に熟練性の低い演技であった。
そして、審判団が集まりだした。とうとう競技委員長審判長の日本の張西さん(後列左の白のシャツの方)まで出てきたのだが、紙を見ながら討論していたので、恐らくそれぞれの技に対する減点の確認や、構成面でその減点がSVで何点になるかということだったと思われる。この段階で非常に怪しいムードは漂っていたのだが・・・。

この間が非常に長かった。その後は石坂選手で、団体戦でも同じように待った時間があった。これだけ待たされるとかわいそうになってきて、催促の手拍子を始めてしまった(テレビで聞こえたらそれは私と思ってください)。
そして、点が出た。やはりやってくれた。ご覧頂くと分かる通り、あれだけのミスがあったのに、各審判が9点以上というのにも驚かされるが、極端なのが韓国の9.45である。どう考えても大島選手の方が出来がよく、彼女に8.925なら、パクには8.7くらいかそれ以下でないと納得できない。「そこまでしてメダルを取らせたいのか?」という声は心の中で何とか留めておいた。

その二 チュソビチナの採点
変わってチュソビチナの演技は着地が個人総合以上の安定感。そして迫力。体操系もきれいに決めて、その前に行われた張楠よりも上に行くと思われた。これは私が贔屓目で見ているということではないと思う。

ところが、ここでまた始まった。一体何を?という感じであったのだが、今回はどうやら二審の韓国の審判と電話で話しているようだった。しかし、実際にはその都度電話の先がどこであったのか確認はしていないが。その間、A審判の山田さんと主審(はっきりと覚えてないのだが、中国の方?北朝鮮の方)がすごい争いになっていた。主審が電話を取ろうとすると、山田さんがそれを切ろうとしたり、電話を取り上げたりしていた(写真)。
山田さんはしきりに主審の方にかなり怒っていた。主審が中国の方で正解だとしたら、答えは明白だ。チュソビチナの点数を何と落として、張楠を上にしたいのだ。主審がB審判の減点を計算するので、何とかコントロールしたいらしい。しかし、ルールを越えたことはできない・・・その主張が恐らく山田さんの方から強く出ていたと思われる。山田さんは主審を何とか納得させようと必死であった(写真)。
それでもまだ主審は電話する。それを制止すべく、山田さんはその電話を切る(写真)。そこまで主審が意地なって点を操作する必要がどこまであるのだ?と思ってしまった。
すると飛んで来たのは、今度は審判長であるFIGよりジャッジコントロールに来ていた中国の方。仲裁どころか、事態は悪化するのは目に見えていた。
たまりかねて、今度はチュソビチナのコーチ、クズネツォワさんが主審の後ろに来た。ここまで来ると審判が本来採点すべきものの論点ではなく、それこそ「国の利益のため」であるのが目に見えてくる。審判に対しての不信感があちこちから出ているのは明らかだ。
今度は山田さんが電話で話し出す。今度の相手は張西さんだったはずだが、日本人の山田さんは、中国対ウズベキスタンの争いとなると中立であるはずなのだが、中立の立場の彼女が熱くなっているということは、いかに事態がひどいか分かる。
あまりの事態のひどさに山田さんが完全に「切れてしまった」状態だった。目が完全に怒っていたのは、このカメラからでも分かった。この段階で、採点が、既にルールに則ったものでないもので決定してしまったのだなぁと想像できた。
そして出たのがこの点数。中国の9.30はまだ「あぁ、自国の選手のためには落とすのは当然だけどな」という程度で納得できたが、問題は韓国。8.8は何???自分の国の選手の実施減点にあれだけ甘くて、チュソビチナにどうしてそこまで減点を見つけることができるのだ??(中国の張楠にも9.0しかつけてなかった。)

 SVが9.7となっているが、彼女の構成は、伸身ドッペル(E)、抱え込み月面(E)、ポパジャンプ(C)+抱え込みジャンプ二回ひねり(D)・・・連続技の加点0.1、ねこジャンプ(D)、足を水平に上げた二回ターン(D)、屈身ドッペル(D)で、合計0.9の加点で合っている。

カザフスタンはウズベキスタンよりであろうとこうことで、9.5を出したのはそういう見方もできるが、序列でいうと、中国は張楠の演技に9.6を出し、チュソビチナに関してはそれより0.3も下げ、韓国も0.2。そして、カザフスタンは逆に0.15上げ、肝心のウズベキスタンはわずか0.05しか上げてない。この点数を見ると、申し訳ないが中国が中間の平均で張楠に金メダルを取らすために自分の点数を操作したとしか思えない。
クズネツォワコーチはあまりの採点のひどさに抗議の口笛を主審の真後ろで吹いた。気持ちはよく分かった。金メダルを取らせて上げたのだからそれでいいでしょ?という問題ではない。基本的には審判は同点ということは避けるべきで、序列は明確にすべきなのだ。しかも、SVで0.1の差があるとはいえ、チュソビチナの実施の方がよかったと思われる。張楠は三回ターンでひねり不足、抱え込み二回ターンでもひねり不足であったので、チュソビチナが9.350なら張楠は9.30以下の演技であったと思う。そういうのは実際の選手とコーチが敏感であるのは当然で、クズネツォワコーチのこういった行動は十分同情できた。


男子鉄棒の謎
一方、こちらは男子鉄棒。9.800で何と三人が並ぶという異様なもの。しかも、中国、韓国、日本。優劣をつけるのがそれほど難しかったのか?いや、決してそうとは思えなかった。

実は、当初、中国の騰選手には9.775が発表されていた。そして、冨田選手は一人目の演技であったのだが、着地一歩であったにも関わらず9.800が出る。ちなみに、主審は日本の方であった(名前を聞き逃してしまった)。騰選手は着地が決まったが9.775。そして最後の韓国のヤン選手も同じく着地が決まり、9.800。この三名は見方によってどうにでも順位が変わるくらいであったと思われる(少なくとも、私ならはっきりした序列は難しいと思うであろう)。しかし、得点の発表後、中国側でクレームが出たのか、最後のヤン選手の得点発表後、中国のコーチが審判団に詰めより、写真のように「わかったから」というジェスチャーが見え、そして、「お戻りください」といった感じになった。本来、8名の演技終了後、オーロラビジョンに順位が発表されるのだが、今回はなかなか出なかった。そして、表彰式が始まってようやく騰選手も三位から一位に上がったことがわかった。

どの部分で訂正があったのか、はっきりとは分からない。実際に発表がなかったので。しかし、SVの分で上がったわけではない。明らかに中国のコーチが抗議できる要素があったということだ。集計ミスでも許されないと思うが、一体何があったのか、テレビ中継でも言葉がわからないので説明があったとしてもここで書くことはできない。是非何があったのか知りたい。


表彰式画像



男子跳馬



男子平行棒


男子鉄棒


女子平均台


女子ゆか


ベストプレーヤー賞?プレゼンテーターはホルキナでした。

ちなみに、こちらのテレビでは、ハイライトで女子ゆかのチュソビチナの演技が放送されず、張楠の演技が放送されました。。