※画像はわかこさんからVHSで頂いたものをキャプチャしているので、粗くなっています。
男子も午前国際(ワールドスターズ)、午後国内(ロシア選手権)という強行日程で開催。ワールドスターズは種目別のみで争われるので、各選手とも得意種目のみのエントリーらしい。
ロシアは昨年から相当にメンバーが変わりそうな模様。エフゲニー・クリュコフは手に包帯を巻いて観戦。ワールドスターズでは、ネモフは鉄棒(伸身コバチ、閉脚トカチェフ→トカチェフ連続、コバチ、伸身月面降り、8.70で4位)のみのエントリーだが、その他ボンダレンコ、ポドゴルニー、さらにラシッド・カスモフ、パーヴェル・コシェヴォイ、ユーリー・クリュコフと6名も参加した。気になるのはこの中で誰も平行棒にエントリーしていないことである・・・
カスモフはつり輪に強い選手で、力技の連続は一見の価値がある。降りを一工夫すれば世界のトップクラスだろう。コシェヴォイもつり輪に強い。国内選手権の種目別ではこちらが勝っている。
各国を見ると、シドニーメダリスト組に異変が起こっている。床のスペシャリスト・ビフロフ(ラトビア)と吊り輪のショラニー(ハンガリー)が予選で早々に姿を消してしまったのだ。
ヨブチェフ(ブルガリア)、イワンコフ、シンケビッチ(ベラルーシ)、ブラニク(ポーランド)、カルボネンコ(フランス)は好調なもようだ。彼らは今年の採点規則でも十分に通用するところを見せつけた。跳馬はやはりローチェで立てるかどうかが勝負の分かれ目になっていたが。
アメリカの選手スティーブ・マックィーン(アンナ・パブロワ以上にすごい名前だ)についていたコーチは、ソ連末期に活躍したヴィタリー・マリニッチであった。選手は大変ミスが多かったため、古巣の友と語らうこともなく彼はムッツリ顔が多かった。
ロシア選手権(個人総合)にはボンダレンコ(モスクワ)とポドゴルニー(ノボシビルスク)、ロシアカップ(種目別選手権)にはコシェヴォイ、カスモフ、Y.クリュコフ(ともにモスクワ)も出場。ネモフ(トリヤッティ)はこちらには参加していない。個人総合はボンダレンコの貫禄勝ち。ポドゴルニーは新月面→前宙ダブルのコンビネーション→前宙ダブル→月面(9.400)の床の貯金を、平行棒で逆転された。ボンダレンコは跳馬で9.600、平行棒9.250、鉄棒(伸身コバチ、閉脚トカチェフ→トカチェフ→ギンガー連続→伸身月面降り)9.400と高得点を上げている。3位はエフゲニー・クリロフ(エカテリンブルグ)、4位にユーリー・チホノフスキー(サマーラ)、5位にイリヤ・バラノフ(アストラハン)。種目別では9点台を出して優勝したのは、床のチホノフスキー(新月面→スワンダブル→側宙→屈身ダブルでラインオーバー、9.050)、あん馬のクリュコフ(9.250)、つり輪はコシェヴォイ(9.650。カスモフ9.6、クリロフ9.55と接戦。つり輪が楽しみなロシアチームになりそうだ。)他の種目は8点台の優勝になった。団体戦のルール変更が発表されたとはいえ、ネモフ以後、誰がオールラウンダーに育っていくのだろう?
審判に81年世界チャンピオンのユーリー・コロリョフ、プレゼンターにはモスクワ五輪チャンピオンのアレクサンドル・ディチャーチン、技に名前を残したディアミドフやマルケロフらが姿を見せた。
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↑降りの新月面で手を着いてしまったが、観客に答えるネモフ。

↑元ロシアチームメイトのカルバネンコとネモフ。

↑ヨフチェフとイワンコフの急接近〈笑〉

↑試合着でプレゼンター役になっているネモフ(何か変です〈笑〉〉
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↑89&94年世界選手権代表のマリニチ |

↑80年モスクワ五輪個人チャンピオン・ディチャーチン |

↑81年&85年世界チャンピオン・コロリョフ |
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